16日ぶりの黒星は、やっぱり苦い味がした。阪神が接戦を落とし、7連勝とはいかなかった。連勝中に奮闘し続けた福原忍投手(38)が8回に痛恨失点。2位巨人とのゲーム差は1に縮まった。ヤクルト戦の連勝も7で止まったが、今日1日から再び白星街道を突き進むだけや。
頼みの綱がプッツリと切れてしまった。8回、同点に追いついた直後に落とし穴があった。ベテランセットアッパー福原が踏ん張りきれない。無死一、二塁で4番畠山と勝負。丁寧な配球を貫き、最後は外角低めカットボールでハーフスイングの三振を奪う。だが、ここまでだった。巧打者に的確にはじき返される。1死満塁。大引に直球を打たれて中前へ。痛恨の勝ち越し点を献上してしまった。
敗戦を見届けると、足取りは重く、真っ先にクラブハウスへと向かう。「詰まらせてはいたけど…」。口数少なくバスへと消えた。チームは6連勝中だった。福原はリーグ戦再開後6試合連続登板し、その連勝を支えてきた。リーグ最多の24ホールドポイントを積み上げ、防御率1・01と好調をキープ。打者に間合いを取らせない、プロ17年目の巧みな投球術が光っていた。チーム7試合連続登板となったこの日は誤算だったが、和田監督も「福原は目いっぱいいった結果。また明日、やってもらわないといけない投手だから」とかばった。
これまでは2連戦が続いたが、今後は基本的に1カード3連戦で転戦する。38歳福原の起用法は今後のポイントになる。中西投手コーチは「忍は責められん。大引は嫌な感じではなかったけど、外をマークしてきていた。ここからは休ませることも考えないといけない」と説明。ベテランのスタミナ切れを防ぐべく、配慮しながら投入していく。
好調だった打線もかみ合わなかった。直前カードのDeNA2戦(甲子園)は福留&ゴメスで5本塁打。2試合連続の2者連発を見せる暴れぶりだった。この日は1番上本、2番大和が出塁できず、得点パターンに持ち込めない。和田監督も「クリーンアップの前に1回も走者を出せなかったから」と苦言を呈する。リードオフマンが凡退し“宝の持ち腐れ”になった。
今季最多の貯金4を目指したが、ヤクルトにはね返された。接戦を制してこそ、チームの勢いは加速するもの。「次の1点をね。来そうな流れを持って行かれた感じ。何とか終盤も粘って追いつくんだけどね。点を取った次の回がポイントになったね」と指揮官。今季は連勝の後、連敗するパターンを繰り返す。今日から7月戦線。スカッと反発力を見せたい。【酒井俊作】



