ドタバタで6勝目をつかんだ。日本ハムのルーキー有原航平投手(23)が「自作自演」の乱調の連続をしのぎ、粘投した。3、4回と2イニング連続で無死満塁を背負いながらも、無失点。奇跡的なピンチ脱出劇を繰り返し、打線の強力な援護を受け、勝ち名乗りを上げた。プロ入りワースト11被安打に3四球。脂汗を流しながらの111球、5回2/3を5失点と、不本意ながらもハッピーエンドを迎えた。

 23歳の初マウンドは、ほろ苦かった。11日に誕生日を迎え、意気込んだ一戦。最速151キロの剛球と多彩な変化球で要所でこらえながら、何とかチームを連勝へ導いた。「野手の方々に迷惑を掛けてしまったので反省です」。大乱戦の伏線になっただけに、平身低頭。幸運に感謝した。

 早大4年の昨年の誕生日は、長野・軽井沢で合宿中。練習試合が降雨中止になり、チームメートと近隣のアウトレットへ買い物へ。仲間たちからプレゼントをもらい、お祝いされた。「昨年は故障して、いい思い出がない」。右肘痛などで苦しみ、悩んでいたドラフトイヤーの昨季。数少ない、心が躍った記憶だ。「チームが勝ったことが良かった」。この日はプロの先輩たちから、白星を贈ってもらった。また忘れられない1ページを刻んだ。【高山通史】