巨人が、眼下の敵であるヤクルトのド迫力に屈した。中4日でぶつかってきた相手先発石川の「低め徹底、ストライクゾーン勝負」に圧倒された。5回まで無安打。7回、阿部の11号ソロが反撃ののろし…、では遅すぎた。
投手陣は、川端のミート力と山田のスイング力に、第1スイングから縮み上がった。先発は蓄積疲労で回避したマイコラスの代役・小山雄輝投手(26)。1回無死一塁の川端に2ボールとし、ストライクを取りにいった直球を、軽々と右前打された。山田には直球とフォークが抜けて3ボールに。ボール気味の4球目のフルスイングは空振りも、山田の「オレはお前より上」の殺気が充満していた。結局ワンバウンドの四球。先制押し出し四球への道筋はできた。
2回の3点目も、2死無走者から2人へ四球を出して招いたもの。結局、投手陣の合計で2回までに被安打5、与四球4。原辰徳監督(57)は「点の取られ方が」とだけ言い、ゲームの問いかけには「そうですね」と相づちを通した。首位阪神とのゲーム差は3。負け数は、巨人が57で阪神が52。残り試合は阪神が4試合多い。客観的に見て巨人はこの先、主に投手陣に負荷をかけ、まくりを打つ必要がある。
ヤクルトは「石川の中4日」というジョーカーを切り、8月の第4週にムチを入れた。一方の巨人は、勝ち頭のマイコラスに無理をさせず、逆に調整期間を与えた。この10年で2度リーグ3連覇している。08年には10月10日に優勝している。見極めどころは誤らない。マイコラスと菅野のフル稼働は9月、しかもギリギリのタイミングだ。こよいのヤクルトよろしく勝負手を打つまでに、技術とタフなメンタルを整えたい。個の圧倒は難しくとも、一丸で修羅場に臨みたい。【宮下敬至】
▼巨人は3連敗。今季の巨人はビジターで22勝35敗1分けと弱く、神宮球場では2勝5敗。横浜2勝4敗、マツダ4勝8敗、甲子園4勝5敗、ナゴヤドーム5勝5敗1分けと、セの相手本拠地で勝ち越しの球場がない。これで首位阪神との敗戦数差が5に広がり、今日の試合で阪神○の場合は巨人△か●、阪神△の場合でも巨人●で巨人の自力Vが消滅する。



