ソフトバンク松田宣浩内野手(32)が自身初の30本塁打で勝利を引き寄せた。5回、楽天戸村から右中間にソロ弾。今季から外野が改装され、ホームランテラス席が新設された本拠地で20本を量産し、プロ10年目で大台をクリアした。球団でシーズン30発は05年松中、ズレータ以来、10年ぶり。選手会長の節目の1発で、マジックを13とした。
打った瞬間、確信した。1点リードの5回、先頭の松田が戸村から右中間へ30号ソロ。ホームランテラス席への1発でダイヤモンドを1周すると、ベンチで熱いハイタッチをかわした。
「プロに入ってから、ずっと30本打ちたいと思ってやってきた。デホさん(李大浩)やギータ(柳田)よりも早く到達してうれしい。自信にしていきたい」
今季、ヤフオクドームの外野フェンスが改装され、ホームランテラス席が新設された。高さは5・8メートルから4・2メートルに。左・右中間の最深部が5メートルも狭くなった。松田は昨季5本だった本拠地弾が今季20本。うち10本がテラス席の恩恵を受けた。
昨年までは打撃練習でゴロを意識してきたが、今季は外野フライを打つイメージを身に染み込ませることで本塁打のペースは格段に上がった。ホームゲームでは試合後、すぐにスコアラー室に向かい全打席、全球をチェックする。自分の感覚と実際のスイング軌道やコースのイメージを一致させる作業の積み重ねが、西武中村に続くリーグ2人目の大台クリアにつながった。
チームで年間30発は10年ぶり。前回、05年の達成者・松中とは毎年グアムで合同自主トレを行い、ハッパを掛けられていた。「お前は30本打たなアカン。いついくんや? 俺はずっといってたぞ」。プロ4年目で早くも30本をクリアした先輩に対し「これでしっかり報告できます」と、胸をなで下ろした。
工藤監督も「目標があるのはモチベーションにつながる。達成する気持ちで練習してくれているから(結果が)試合で出ている」とたたえた。だが、松田がこれで満足するはずもない。「次は(現在80の)打点ですね。90を超えて、デホさん、ギータに追いつきたい」。チームの勝利へ、そしてリーグ連覇へ-。鷹の元気印は、残り25試合も、チームの歓喜のためにバットを振り続ける。【福岡吉央】
▼松田が30本塁打に到達。ソフトバンクでは、05年の松中46本、ズレータ43本以来、10年ぶり。なお今季チームでは、柳田29本、李大浩28本。3人が30本塁打を達成となれば、チームでは04年松中44本、ズレータ37本、城島36本以来、11年ぶりとなる。



