速球にこだわれ-。阪神金本知憲監督(47)が23日、先発4本柱の一角・能見篤史投手(36)にストレート勝負指令を出していることを明かした。
「能見には言ったよ。工藤さんになれって。技巧派にはいつでもなれるから。下柳にはいつでもなれるって(笑い)」
新監督の方針がより鮮明になるエピソードだ。打者はより強く、投手はより速く。すでに鳥谷に「お前が変わらないと、チームも変わらない。もの足りない」とハッパをかけた金本監督だが、先発陣の中心的存在である能見にも注文をつけていた。
現ソフトバンクの工藤監督は224勝を挙げた名左腕だが、ベテランになってからも速球で勝負するスタイルで知られた。能見は今季11勝を挙げたが、速球の衰えも見られ、変化球のキレで勝負する場面も目立った。
だが、44歳まで現役を続け、最後の最後までフルスイング、本塁打にこだわった金本監督は力勝負が大前提という考えを持っている。この日、甲子園を訪れた能見はこう反応した。
「僕自身、まっすぐにこだわりを持っているしキャンプでもあれだけ投げているし。自分でもできると思ってやっている。選手としてはありがたいと思っています。それに応えないと」
ベテランと言われる域に入っても速球勝負を命じられるのは、それだけ力を認められている証拠。力勝負を逃げるな-。新監督が選手に求めるものは明確だ。【鈴木忠平】




