阪神の秋季キャンプで内野手と外野手のポジションを入れ替えたシートノックが行われた。首脳陣が発案した異例練習で、左翼の守備に就いた北條史也内野手(21)と、右翼を守った今成亮太内野手(28)が軽快な動きを披露。金本知憲監督(47)の目にとまった。

 金本監督 今成は外野も出来そう。ちょっと足が遅いけど。北條も下手したら外野もいける感じがした。

 思わぬ発見だ。指揮官が「内野手は外野手の気持ちを、外野手は内野手の気持ちが分かるように」との考えで取り入れたポジション入れ替えノックで、北條と今成は外野からストライク返球を連発。打球への入り方も文句のつけようがなく、指揮官も驚きの表情を浮かべていた。

 今季三塁手としてチーム最多の69試合に先発出場した今成は「チャンスがあるならば挑戦はしたいですけど。監督にやれと言われたらやりますよ」と前向きだ。プロ3年目、これまで遊撃と二塁を主戦場とする北條も「めっちゃ遠く感じました。中学のころはセンターやってましたけど新鮮ですね。いろんなチャンスが広がると思うんで」と挑戦に意欲的だ。

 今キャンプでは上本が外野に挑戦。今成も万が一の備えで捕手練習を続けていた。前日3日の紅白戦では、捕手岡崎が左翼へ、二塁荒木が中堅に入るなどさまざまな可能性を模索している。指揮官の頭脳に、また新たな選択肢が加わった。【梶本長之】