阪神金本知憲監督(47)が19日、大阪市内の関西テレビで「ゆうがたLIVEワンダー」に生出演。来季開幕スタメンについて鳥谷、福留、ゴメスの3人以外は白紙だと明かし、若手選手にさらなるアピールを要求した。侍ジャパンがいないことも「寂しい」と嘆いた。レギュラーを奪い、日の丸を背負う選手よ、出てこい! 秋季キャンプを終えたばかりの選手たちに活が飛んだ。

 金本監督は番組内で来季の開幕スタメンについて問われた。すると、苦笑いでこう即答した。

 「全くない。イメージを持ってはいけない。(決めるのは)開幕の2、3日前じゃないか。鳥谷とゴメス、福留はよっぽどのことがない限りおそらくスタメンでしょうけど」

 初めて具体名を挙げて明かす来季布陣の構想。遊撃鳥谷、右翼福留、一塁ゴメスは故障など不測の事態が起こらない限りレギュラー確定。逆に言えば、その3ポジション以外は白紙ということが明らかになった。

 今月1日から17日まで行われた秋季キャンプでは高知安芸で江越、陽川、中谷さらには育成原口ら、鳴尾浜でも横田ら若手選手が新監督に連日、猛アピールした。だが、その手ごたえについては渋い表情だった。

 「まだまだもの足らない。こちらが発信して動いている感じがある。自発的に何も言わなくても動いてほしい。すべてではないけど。背中を押してあげないと反応しない選手もいる」

 全員ではないが、まだ監督やコーチにハッパをかけられて、初めて動く選手がいるという。

 「同じ走る守るにも、ガツガツ感、グイグイ感ていうの。何も言わなくてもやってくれるのが理想ですけど、なかなか思ったように人は動かないし。荒木とか。いいものを持っているのに、もっとアピール感がほしい。陽川にしても。投手もね。ブルペン、紅白戦もただ投げてる、打ってるじゃなく、来年絶対に俺を使えよという空気を。1回ぐらい(チャンス)やろうかなと思わせるぐらいの雰囲気はほしいというかね」

 性格がおとなしい選手でもグラウンドでは殻を破ってアピールしてこい-。それがオフを迎える選手への指揮官の活だった。

 また、藤浪が右肩炎症で辞退した「プレミア12」に阪神からだれも出場していないことも嘆いた。

 「さみしいね。そういう選手が出てきてほしいのは確か」

 最後に秋に鍛えた若手が来季開幕に名を連ねる可能性について問われると、力強く言い切った。

 「彼ら次第で十分あります!」

 奪い、勝ち取り、のし上がれ。大競争を掲げる金本監督の熱く、真っすぐなメッセージだった。【鈴木忠平】