「熱男」が「厚男」として立ちはだかる。ソフトバンク松田宣浩内野手(34)が26日、少数精鋭キャンプの先頭に立つことを誓った。この日は福岡・筑後市のファーム施設でノックやティー打撃などで調整。24日に発表された宮崎キャンプのメンバー振り分けについて、工藤監督の狙いを踏まえ、実績重視のA組が若手の壁になると改めて宣言。日本一軍団のスキをつくらない。

 松田には工藤監督の考えがすぐに理解できた。「(今回のA組は)ガチですから」。例年のように新戦力枠、期待の若手枠はない。投手はキャンプ途中で5、6人昇格させ、捕手には1軍未経験の九鬼が入るが、内野、外野は1軍経験者のみ。松田は4年目古沢、内川は3年目茶谷、柳田は5年目真砂を自主トレに同行させたが、弟子は誰ひとりA組に入らなかった。

 「気心が知れているメンバー。より一層日本一を目指す高い意識でやれる。若さはないが味がある。若手に上がる隙間がないように。そうすることでチーム力は上がると思う。そういう先頭に立っていきたい」と熱く語った。これまでも「内川さんと高い壁になりたい」と話していたが、A組メンバー全体が、高い壁になることで若手の底上げにつながると考えている。

 宮崎キャンプはA、Bとも同じ施設で練習する。「同じと言うけど、B組は頑張ってもA組のグラウンドでは練習できない。近くて遠いところ。そういう存在になりたい。2月1日からは数字、結果がすべて」と、突き放した。

 今年5月には35歳になるがギラギラ感は衰えを知らない。工藤政権発足から3年連続全試合出場中で、今年も誰にも三塁は渡さない。グアム後は母校亜大で2日間の自主トレ。大学生が行うのと同じメニューで走り込み、体に学生時代を思い出させた。この日で自主トレは打ち上げ。体を休ませ2月1日のキャンプインから若手の夢を打ち砕くような動きを見せる。【石橋隆雄】