DeNAドラフト1位の東克樹投手(22=立命大)が、意識改革でプロデビューに備える。開幕ローテ入りを果たし、デビュー戦は4月5日の阪神戦に決まった。26日、神奈川・横須賀市でファームでの最終登板(29日)に向けて調整。「長いイニングはそこまで投げていないので、球速を落とさずに投げられるか。ペース配分をどうすればベストなのか確認したい」と、課題を持って臨む。

 オープン戦は3試合に登板。計8回1/3で無失点だが、納得はしていない。「どうしても力んでしまうので、それをなくしたい」。無失点での好投を意識するがあまり、力が入って持ち前の制球が乱れていた。

 大学4年時のリーグ戦では92回1/3でわずか3失点。防御率は0・29とほとんど失点を許さなかった。プロでも同じ感覚で投げ急ぎ、悪循環に陥っていたが、相談した今永から「誰も0を期待なんかしていないよ」と金言を受け、目が覚めた。「考え過ぎていたと思う。6回3失点。クオリティースタートを目指していければいい。それくらいの気持ちで自分らしく投げることできれば、結果もついていく」。肩の力を抜き、地に足をつけながら、プロ第1歩を踏み出す。【栗田成芳】