背水の覚悟で臨む。広島薮田和樹投手(25)が今日27日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(由宇)に先発する。最終調整のマウンドながら、ふがいない投球が続く右腕にとっては信頼回復をかけたマウンドとなる。開幕ローテーション入りを決定づけるためにも、結果とともに内容も求められる。
薮田にとって今日27日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦は「調整」を意味しない。開幕ローテーション当確をかけた、背水のマウンドだ。26日、投手練習が行われたマツダスタジアムで気持ちを込めた。「気合が足りていなかった。もう1度リセットして、一からやっていきたい」。信頼回復のためには、結果とともに、内容も求められる。
2試合連続無失点で滑り出したオープン戦は、終わってみれば防御率5・52まで跳ね上がった。13日の日本ハム戦(マツダスタジアム)は予定の6回持たずに5回降板。前回20日オリックス戦(ほっともっと神戸)は4回途中でKOされた。2試合8回2/3を9安打11失点。何より計10四球が状態の悪さを物語る。「結果を求めて力が入ってバランスを崩したところもあった」。知らぬ間にフォームを崩していた。
昨季最高勝率を受賞し、先発の柱と期待されている右腕だけに、緒方監督の言葉も厳しい。「まだ1年働いただけ。チャンスをつかもうと思えば、それなりの内容、結果を出してもらわなくちゃいけない」。叱咤(しった)激励に、薮田は前回登板後から「もうキャンプです」と語るほど懸命にもがいた。通常1度のブルペン投球をキャッチボール感覚のものも含め3度行った。もう1度、自分自身と向き合った。
開幕前最後のマウンドにはタイトルホルダーの肩書など捨て、再び挑戦者として上がる。「しっかり結果を残して開幕を1軍で迎えられるようにしたい。まずは昨年のように1イニングずつ」。初心に立ち返り、昨季積み上げた信頼を取り戻す。【前原淳】



