オリックス先発の山本由伸投手が中日戦で今季最長の6回2/3を投げ、4安打無失点と快投した。立ち上がりから150キロ前後の直球を軸に打者の胸元を攻め、凡打の山を築いた。

最終イニングとなった7回にこの試合最速の153キロを計測。予定した80球に迫ったため、7回途中でお役御免。「スタミナのことを言われていたので、『しっかり投げられるんだぞ』というのはあった。最後まできっちりいこうという意識でいきました」と振り返った。

昨季の中継ぎの経験を生かし、ピンチの場面を切り抜けた。4回無死から平田、大島に連打を浴びるなど得点圏に走者を背負ったが、「あの場面は去年の中継ぎで経験したところだなと思って、1つギア上げました」と強気に攻めて後続を断ち切った。先発の役割を全うした20歳右腕に、西村監督は「(スタミナが)心配だったけど今日に関しては問題ない。今日みたいな投球なら相手もそんな簡単に打てない。チームとしては大きいですね」と絶賛した。このまま4月3日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)に先発する予定だ。