巨人が2枚看板を投入する首位固めローテーションで、2位ヤクルトとの直接対決に挑む。22日、川崎市のジャイアンツ球場で先発投手陣が練習を行った。

23日の初戦は今季3戦3勝の山口俊投手(31)が先陣を切り、2戦目はルーキー高橋優貴投手(22)、3戦目はエース菅野智之投手(29)が今季初めて中5日で先発する。同一カードに山口、菅野がそろって先発するのは今季初。盤石の布陣でゴールデンウイーク前のヤマ場に臨む。

第1戦予想先発 巨人山口俊vsヤクルト原樹理

23日(火)神宮 18時開始

巨人山口俊
巨人山口俊
ヤクルト原樹理
ヤクルト原樹理

第2戦予想先発 巨人高橋優貴vsヤクルト・ブキャナン

24日(水)神宮 18時開始

巨人高橋優貴
巨人高橋優貴
ヤクルト・ブキャナン
ヤクルト・ブキャナン

第3戦予想先発 巨人菅野智之vsヤクルト・スアレス

25日(木)神宮 18時開始

巨人菅野智之
巨人菅野智之
ヤクルト・スアレス
ヤクルト・スアレス

平成最後の伝統の一戦となった阪神戦に3連勝して首位に立った巨人が、盤石のローテーションで引き離しにかかる。0・5ゲーム差の2位ヤクルトには前カードで1勝2敗と負け越した。原監督が「2枚看板」と信頼する山口と菅野が同一カードに先発するのは今季初。チームを支える両右腕を惜しみなく投入する。

首位攻防戦の先陣を切る山口は、前回登板の16日広島戦(鹿児島)は、7回2失点ながら6四球と制球に苦しんだ。「フォアボールが多い。もう少し、いい意味で大胆にいってもいいかなというのはあります」と言った。今季は全試合7回を投げ、3失点以内に抑えるタフネス右腕。「常に完投目指してマウンドに上がっている」と引き締めた。

山口とともに、リーグ1位タイの3勝(1敗)を挙げる菅野は、高橋とキャッチボールを行うなど汗を流した。今季初の中5日にも「体調は万全です」と不安は見せない。開幕戦の黒星後は3連勝。12日のヤクルト戦は7回1失点で強力打線の前に立ちはだかった。

両右腕をつぎ込む首位攻防戦の後には、前半戦のヤマ場となる10連戦が控える。27日の初戦(対DeNA)はメルセデス、流動的だった28日は2軍調整を続けている今村が、今季初先発することが決定的になった。さらに3戦目は山口が中5日で続く見通しで、再び菅野とは別カードに戻る。昨季2枚看板がそろって先発したのは全4カード。6月22~24日のヤクルト戦ではともに白星を挙げ、チームに勢いを呼び込んだ。【前田祐輔】