馬原2世!九産大・浦本が悲願の全国Vへ戦列復帰

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全国の大学リーグ紹介の第2回は、福岡6大学リーグを取り上げる。昨年、大学選手権で4強に入った九産大の右腕エース、浦本千広投手(4年=必由館)がプロ入りを目指し、再び神宮のマウンドを目指す。

13日にリーグが開幕。右肘炎症による出遅れで2戦目に先発し、5回2失点と上々のスタートを切った。広島大瀬良の母校、九州共立大との対決を制してのリーグVから、悲願の全国Vを勝ち取るつもりだ。

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リズミカルな小気味良い投球フォームから、キレのいい直球が繰り出された。リーグ開幕週の2戦目。浦本は、右肘炎症で調整が遅れた不安を一掃するマウンドを見せた。福岡教大戦に先発し5回を2失点。4回までは2安打に抑えた。「打者に投げることが目標だった。腕はしっかり振れた」。大学ラストイヤーにかける思いをぶつけた。

プロの目に留まったのは昨年。大学選手権準々決勝の宮崎産業経営大戦で13奪三振4安打無四球完封をやってのけた。最速147キロもマークした。1年春から2勝を挙げるなど主力として活躍。直球に加えカーブ、スライダー、カットボール、フォーク、チェンジアップと多彩な変化球もある。ネット裏で今季初戦を見守ったロッテ福沢スカウトは「投球に安定感がありコントロールがいい」と評価した。必由館ではOBで元ダイエーの守護神、馬原孝浩に憧れた。「尊敬している人。2世とも言われたし意識してます」。大先輩の真骨頂、直球のキレはしっかり引き継いでるつもりだ。

九産大が所属する福岡6大学は、その馬原や元ダイエー新垣渚、広島大瀬良の母校「投手王国」九州共立大と「2強」を形成。春は九産大が5連覇、秋は九州共立大が5連覇している。春に強い九産大が浦本を軸に6連覇して神宮に乗り込む。【浦田由紀夫】

◆福岡6大学リーグ 福岡には福岡6大学に加え、福岡大、九州国際大など所属の九州6大学がある。福岡6大学は九産大、九州共立大が2強で、福岡工大、日本経大、福岡教大、九州工大がある。九州共立大からプロ入りしたその他の主なOBは大野倫(元巨人)柴原洋、山村路直(元ダイエー)。九産大からは大畑徹、高良一輝、榎下陽大(元日本ハム)福沢洋一(元ロッテ)青木和義(元西武)浜田智博(中日)らがいる。九州共立大は99年、九産大は05年、それぞれ秋の明治神宮大会で優勝しているが、春の大学選手権の優勝はない。

○…日本経大は今季から「新たな血」が投入された。第一工大(鹿児島)の監督だった岡留浩紀新監督(46)が就任し、元西武の球団本部長の鈴木葉留彦(はるひこ)氏(67)をコーチに迎え入れた。V候補の九州共立大との開幕週では勝ち点こそ落としたが1勝。2週目には勝ち点1も挙げた。鈴木コーチは「チームは発展途上。力の差はないという意識で競争させてます」と改革を遂行中で、リーグの台風の目となりそうだ。

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  • 17年6月、全日本大学野球選手権準々決勝の国際武道大戦で力投する九産大・浦本