ヤクルトのベテラン石川雅規投手(39)が、プロ入りから18年連続となる白星を挙げた。

持ち味の丁寧な投球でコーナーと低めを突き、5回を4安打5奪三振の無失点。今後を見据えて5回での降板となったが、多彩な球種で的を絞らせなかった。「向こうがどんどんくるので、コンタクトさせないように。両サイド、高低を使って投げられた」と振り返った。現役最多を更新する164勝目に「1人で出来ることではない」と家族やチームメートに感謝。小川監督は「石川らしさを十二分に発揮してくれた」と手放しで評価した。

今季6試合目で、初勝利を手にした。4月の4試合は、自身に白星がつかなかったがチームは勝利。喜びながらも「本音は、自分が勝つのがいい。1つ勝たないと、2つはない」と焦りもあった。野手だけでなく、投手陣も守護神石山が離脱する苦しい状況で、大きな1勝。ヒーローインタビューでは「腕がちぎれるくらいまで、しっかり投げたい」と宣言。ファンからのひときわ大きな声援に、手を振って答えた。【保坂恭子】