旭川大は亡き友との約束は秋に持ち越された。先発のエース右腕、野原陽介(4年=沖縄・宜野湾)が12回178球を1人で投げ抜いたが、5季ぶりの優勝を果たせなかった。

昨年10月、同学年で同郷の知念琢朗外野手(沖縄・中部商)が病気のため21歳で亡くなった。入学時には「自分たちが主力になって神宮を目指そう」と誓った。ベンチには知念さんのユニホームが掛けられていたが、「最後は決め球のシンカーを打たれた」と肩を落とした。