日本ハム吉田輝星投手(18)のプロ2度目の登板が、「日本生命セ・パ交流戦」の最終戦となる23日中日戦(ナゴヤドーム)になる可能性が13日、濃厚となった。

12日の広島2回戦(札幌ドーム)では5回1失点でプロ初登板初勝利。出場選手登録を抹消され、軽めのメニューで調整したが、14日からの巨人3連戦以降も1軍同行が決定。今後も体調などに問題がなければ、中10日でプロ2勝目を狙う機会が訪れそうだ。

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吉田輝のプロ2度目の先発マウンドが視野に入ってきた。プロ初勝利から一夜明け、登録抹消となったが1軍同行が続く。今後の予定について吉村GMが「横浜、名古屋と1軍に帯同させる」と説明。14日から巨人(札幌ドーム)、18日からDeNA(横浜)、21日から中日(ナゴヤドーム)と各3連戦を迎える。

体調の異変、雨天中止などでローテーション再編などの影響がなければ、最短で再登録が可能な23日中日戦でプロ2度目の先発が濃厚だ。吉田輝は「配球を考えたり、うまくタイミングを外したり(投球の)総合的なところを徐々にやっていければ。今回(初登板)と同じようにしっかり試合に合わせて調整できればいいと思う」と次回登板を見据えた。

将来性十分な逸材を預かるだけに、栗山監督は慎重な姿勢も見せた。「彼の特長が昨日はちょっと見られた。宿題はすごくあったけど、本人が一番感じていると思う。(今後)体の状態を見て回復が遅いのだったら、1度やめた方がいい」。体調管理を最重視する方針は不変だ。

吉田輝は約30分のジョギングやキャッチボールなどをこなし、入念に体をほぐした。軽めの調整を終えると、本拠地デビュー戦を振り返った。「1軍の試合だったので、周りの雰囲気だったりとか、久しぶりに味わった感覚だった。そういうのも含めて、いつもより(体の)張りはちょっとある感じです」。セ・リーグ3連覇中、今季も首位の広島打線を相手に5回1失点に抑え「打ち取れたのもすごい自信になった」と話した。

周りから大きな反響もあった。試合後、初勝利を祝福するLINEが約100件寄せられていた。「高校のチームメートだったりとか、今までお世話になった方におめでとうとメッセージをいただいた。返すのに追われて、それが終わって寝ました」。18歳らしい笑顔を見せた。【山崎純一】

◆高卒新人の2戦2勝なら 日本ハム吉田輝星投手が次も勝つと、高卒新人の初登板から2戦2勝はドラフト制後(66年以降入団)7人目の快挙となる。 過去6人は78年三浦広之(福島商→阪急=4戦4勝)87年近藤真一(享栄→中日=3戦3勝)97年矢野諭(帝京五→日本ハム=2戦2勝)05年ダルビッシュ有(東北→日本ハム=2戦2勝)08年唐川侑己(成田→ロッテ=3戦3勝)12年武田翔太(宮崎日大→ソフトバンク=2戦2勝)。