成蹊大(3部6位)が一橋大(4部1位)に連勝し、3部残留を決めた。成蹊大が初回に1点を先制するが、一橋大が2回に5点を奪い逆転に成功。その後、5回まで6-4と一橋大がリードし主導権を握った。これに対し成蹊大は6回に5点を奪い一気に再逆転に成功。そのまま一橋大の反撃を3点に抑えて逃げ切った。

学生監督を務める川田遼監督(4年=川越東)は「ピッチャー陣は5、6点で抑えて打線で勝負という展開だと考えていました。代打策は当たりましたが、打者の強みを生かすことを考えた結果で、自分としては普通の采配だと思っています」と、冷静なコメント。「これで3季連続で最下位です。今回は入れ替え戦に回ったことで、練習態度などでチーム全体が意欲的になったと感じました。この危機感が秋のリーグ戦につながると思いますし、そうなるようこれから練習に取り組みます」。

ネット裏には元ヤクルトヘッドコーチとして、常勝ヤクルトの名参謀だった丸山完二さん(79)が成蹊大の戦いを見守った。成蹊大の川田監督、山口駿内野手(3年=八王子)などが、丸山さんが総監督を務める東京神宮シニア出身だったことから、今季から同大のコーチを引き受けている。「まだまだバッティングにしろ、投手にしろ課題は多いが、就活も抱えながら、リーグ戦にかけて一生懸命やっている学生の力になりたい」と言い、残留を決めた選手の姿に熱い視線を送っていた。