阪神藤浪晋太郎投手(25)が29日、ウエスタン・リーグ、広島戦に先発した。試合には敗れたが、1人で8回を投げきり4安打1失点8奪三振と好投した。要した球数は101球だった。

初回は先頭の大盛に10球粘られるも最後は空振り三振。2死から3番林に左前打を許すも、4番サンタナを三ゴロ。

2回は先頭坂倉の右中間二塁打と四球で1死一、三塁のピンチ。三ゴロの間に1点先制を許したが、最少失点に抑えた。

3回は2番羽月の内野安打のみ。4番サンタナに投じた2球目で、ここまでの最速154キロを計測。

4、5、6回と3イニング連続で3者凡退。6回はわずか4球で仕留めた。

7回は2死から7番桑原に内野安打を許し、二盗と味方失策で三塁まで進まれるも、岩本を空振り三振に仕留め無失点。

8回は先頭の中村奨から見逃し三振を奪うと、後続も抑えて3者凡退だった。

今季はここまで2軍で4試合に先発。1イニングの登板だった5月18日の広島戦(由宇)から、徐々にイニング数を増やしてきた。前回6月18日の広島戦(鳴尾浜)では今季最長の7回を投げ、10安打されたが3失点に。四球も2つに抑え、打たせて取る投球を披露していた。

 

★19年阪神藤浪のこれまで★

▼初の紅白戦登板 沖縄・宜野座キャンプで2月11日に初の紅白戦登板。2イニングを投げて2安打1失点。最速は151キロを計測したが、2死球を与えるなど不安ものぞかせた。

▼投げ込み 2月19日にプロ入り最多の291球の投げ込み。同21日にも258球を投げるなどフォームをめぐって試行錯誤。

▼初のオープン戦登板 2月24日、中日とのオープン戦に初登板。4回4安打3失点。6四死球が絡む大乱調だった。

▼全員左打者との対戦 3月2日のソフトバンクとのオープン戦は7打者と対決したが、全員が左打者との対戦となった。2イニングを2安打無失点。腕を下げたスリークオーターを披露。走者がいない場面ではノーワインドアップだった。

▼2軍調整決定 3月12日の中日とのオープン戦で4回無安打1失点だったが、3四球1死球。試合後、矢野監督は2軍調整を明言した。