2位楽天に頼もしい男が帰ってくる。右肘のクリーニング手術からの復帰を目指す則本昂大投手(28)が2日、イースタン・リーグのヤクルト戦に先発し、6回8安打を許すも1失点にまとめ、順調な仕上がりを披露した。1回表2死、西浦に右前打を許した投球がこの日最速の153キロを計測。「悪いなりにも要所を抑えて試合を作れたかな」と、実戦感が戻りつつあることを口にした。

復帰戦となった6月20日のイースタン巨人戦では、3回36球で2安打1失点4奪三振。同25日の西武戦では6回68球、1安打無失点と慎重に段階を踏んできた。本番モードの中6日で臨んだこの日は、予定の100球をクリア。「前回ほど終盤にバテなかった。力を入れるところと抜くところもできた」とペース配分にも手応えを感じていた。

1軍昇格前の最終チェック。佐藤テクニカルコーチは「スピードガンの数字ほど手元で伸びていないけど、あれだけ腕が振れているし、3回目で上出来じゃないかな」と及第点を出した。則本も「ここまで来れば、あとは高い水準での修正になるんで、そこは試合で投げていかないと」と1軍での登板を想定する。9日、本拠地オリックス戦での復活に待ったなしだ。【野上伸悟】