広島が劇的なサヨナラ勝ちで踏みとどまった。3点を追う9回に、鈴木誠也外野手(25)が同点の24号3ランでチームをよみがえらせ、最後は三好匠内野手(26)がサヨナラ打を放った。中盤には、1軍デビューさせた「もう1人のドミニカン」フアン・サンタナ内野手(25)が同点打。サビエル・バティスタ外野手(27)がドーピング陽性反応で離脱する中、諦めない姿を見せつけた。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。

 

-すごい勝ち方

緒方監督 あの劣勢の空気の中、最後まであきらめずにキク(菊池涼)がつないでくれて、誠也がよく打った。しっかりと自分の打つべきボールを捉えてくれた。あれが、非常に大きかった。その流れで最後の1点も…。三好もたいしたもの。

-サンタナが同点打デビュー

緒方監督 どういう内容の打撃、守備を見せてくれるか楽しみにして、期待していた。2軍から、面白い存在になるんじゃないかという推薦もあった。緊張してなかったんじゃないかな。守備力は大丈夫ということは下からもあったし、打つほうが1軍レベルのスピード、キレに対してどうアプローチするかというところだった。いいもの見せてくれた。ヒットにしても。

-田中広をベンチから外してサンタナを使った。今後も臨機応変に起用していくのか。

緒方監督 もちろん、もちろん。バティスタが抜けた打線の中で、いかに点を取る形をつくっていくかというところがポイント。(前カードの)横浜での試合がなかなか(打線が)つながらなかった。そう簡単に決まるもんじゃないかもしれないけど、いろいろ思い切って選手を起用する中で打線を組んでやっていく。打線だけじゃなく、投手の形も。(2軍で)フランスアがちょっと(投球フォームを)見直した中で投げたら、いいものが出始めたし…。そこらへんも考えながらやっていきます。