オリックスが接戦を落とし、5年連続Bクラスが決定した。

6回にモヤの10号ソロで同点に追いつきながらも、8回に増井が中村晃に決勝犠飛を許し、力尽きた。CS進出が完全消滅し、西村徳文監督は「選手たちは全力でやってくれた。ファンのみなさんに申し訳ない」と謝罪し、残り9試合を全力で戦い抜くことを約束。球団は西村監督の続投を基本線に来季の巻き返しを進めていることが明らかになった。

今季は開幕序盤から打線の得点力不足が長引き、最下位を抜け出せない状況が続いた。だが6月に入り、セ・パ交流戦で12球団2位となる11勝6敗1分けの好成績を残した。8月は14勝9敗と貯金を作り、同31日に4月27日以来約4カ月ぶりの最下位脱出を果たした。しかし9月に入り、ロメロ、安達ら中心選手が離脱し、引き分けを挟む9連敗と一気にCS争いから遠ざかってしまった。

ただエース山岡、山本に続く先発陣が育ち、野手も走力を備えた若手が台頭するなどチームは変わりつつある。関係者の話を総合すると、球団は西村監督の若手育成の手腕を評価。来季もチームを任せる方針で、戦力整備を進める。試合後報道陣から球団と来季の話はあったのかと問われ、指揮官は「そんな話はしていません」と話したが、就任2年目へ巻き返しを図る。