試合後に、今季限りで現役を引退するヤクルト館山昌平投手(38)と畠山和洋内野手(37)の引退セレモニーが行われた。

冒頭は、大型ビジョンで、2人の軌跡を紹介する映像が流された。それぞれの家族から花束贈呈が行われると、館山は家族とハグ。畠山は泣いている2人の子どもを見て、目に涙を浮かべた。

畠山は「これまでの野球人生を振り返ると、感謝の気持ちしかありません」と切り出した。小川監督や宮本ヘッドコーチ、家族への感謝の言葉を伝え「今年は戸田で若い選手と汗を流しました。若い有望な選手がたくさんいます。近い将来、若い選手が再びリーグ優勝に導いてくれると確信しています。スワローズの一員として19年間戦えたことは、誇りで、宝物です」と涙で声を詰まらせながらスピーチした。

館山は、家族への感謝の言葉に続けて「そして、石川さん」とチームメートへ呼びかけた。「プロ入り前から背中を追いかけてきて、距離を縮めることすらできませんでした。石川さんがいなければ、僕の成績はありませんでした。これからも、後輩の高い目標であり続けてください」とメッセージを贈り、ベンチ前の整列に加わっていた石川も涙を流した。館山は最後に「神宮でヒーローインタビューを何度も受けたことは、自分の宝物です。仲間と家族の支えがあって、今日、引退します。幸せです。17年間、ありがとうございました」と話した。