西武が1カ月ぶりの連敗を喫し、またも王手に失敗した。優勝マジック3で迎えた楽天戦。初回に先制するも、直後に逆転を許す立ち上がり。先発榎田が5回5失点。5点を追う8回、中村と外崎の連発で3点奪うも、遅きに失した。

辻監督は「うちもああやって3点取れる。終わってみたら、あの2点が(痛かった)ってならないように、抑えていかないといけない」。マジックは3のままとなった。

連敗は8月18、19日以来。ここにきてブレーキがかかった。「楽天は後ろがいいから先発を早めに打ち崩さないと苦しい」。しかし「中村があまりに体がおかしい。でも外すわけにはいかないから」と足のある金子侑を外し、中村のDH起用を選択した。その中村が4年ぶり30号含む2安打。6回には首位打者の森がセーフティーバントで、決死のヘッドスライディングを見せたが、前夜に続き先発攻略ができなかった。

反対に元同僚浅村から、9本目の本塁打を被弾するなど3打点の恩返しを受けた。今季対楽天戦負け越しが決定。残り3試合、楽天戦が2試合ある。23日の結果次第でマジックがソフトバンクに移動する可能性も出てきたが、同監督は「去年もこういう思いをしてやっているから」と冷静に受け止めた。【栗田成芳】

◆西武榎田(5回5失点で3敗目)「浅村選手にホームランを打たれた場面は、もう少し考えなければ」