西武2軍が28日、イースタンリーグDeNA戦(横須賀)に13-9で勝利した。

西武渡辺勇太朗(19)、DeNA勝又温史(19)の両ルーキーが先発だったが、両軍合わせて23安打、12四球で22得点が入る乱戦に。9-9の7回2死一、二塁の場面で、西武呉念庭内野手(26)が右中間に2点適時三塁打を放って勝負を決めた。

松井稼頭央2軍監督(43)は試合後「勝又くんもウチの渡辺もルーキーですし、若いピッチャーが投げる時は何とか全員でもり立てて、点を取られてもみんなで取り返すという気持ちでやっている。そういう意味ではいいプレーもいっぱいでましたし、ピッチャーと野手が一緒になって戦うことができた」と話し、29日の今季最終戦・DeNA戦へ向け「明日全員で勝ちにいって、シーズンをいい形で終えたい」と意気込んだ。

1軍は10月9日からのCSファイナルステージを控えており、それまでに紅白戦も行われるもよう。松井2軍監督も「若い選手にはいいアピールになると思います」と若手たちが辻監督の目の前ではつらつとプレーをすることに期待した。

松井2軍監督は就任1年目のシーズンを振り返り「すべてが新しい経験で、僕1人では間違いなくできなかった。コーチのみなさん、スタッフのみなさんがいて、やるのは選手。僕も1年間支えてもらったと思います」と感謝の言葉を述べ、この1年で新たに自分のやりたい野球などが見えてきたと説明した。

まずフェニックスリーグ、秋季キャンプでは練習でのスイング量を増やす予定。「選手は考えながらプレーすることができるようになってきた。次はそれを無意識に、自然と体が動くようにすること。それには数をやるしかない。打つ量も素振りも、とにかくバットを振る。僕は(現役時代に)バットを振らされていましたけど、振らされると限界までいく。自分だけでやると限界の手前で終えてしまうこともある。そういうことも選手に伝えながらやっていきたい」と笑顔を見せた。