最速148キロを誇る北翔大のエース左腕・本前郁也(4年=札幌光星)が、ロッテから育成1位で指名された。

ドラフト会議開始から2時間半が経過した午後7時半。渡部硬式野球部監督らとともに、見ていたネットの中継映像でロッテから育成での指名を確認した。記者会見前には、待ち構えていたチームメートらから胴上げの祝福を受けた。

報道陣を前に第一声は「のどがカラカラです」と苦笑い。その後「本当に長い時間待っていて、うれしかったです。早く結果が出てほしいなという気持ちでした。ここがゴールじゃないので、これからが勝負なので、今日はチームメートと喜びを分かち合って、明日からしっかりと練習してプロでやっていけるように頑張りたい」と気を引き締めた。

対戦したい打者を問われ「やっぱり首位打者をとってすごい選手なので」と西武の森を挙げた。また、同じチームでプレーすることとなるドラフト1位右腕の佐々木について「仲間でもありますし、投手としてライバルともなるので、そこは切磋琢磨(せっさたくま)していければ」と話した。

北翔大としては初めてとなるプロからの指名。渡部監督は「本学の硬式野球部の歴史でも初めてのこと。ここからがスタート、今日1日は喜びに浸って、明日以降はプロ野球選手として、いいスタートが切れるように頑張ってほしいなと思います」とエールを送った。

ドラフト後、両親への感謝の気持ちを手紙に書き記し、渡す計画を立てていた本前は、前日に手紙を書き上げたことを明かし「帰ってから渡そうと思っています」と照れ笑い。

チョコレートなどをはじめ、実は大のお菓子好きな左腕は「(ロッテ製)コアラのマーチはめちゃめちゃ食べてます。おとといも食べました」と笑みを見せた。「早く支配下登録されて、1軍でチームの役にたてるような選手に」と意気込んだ。