今秋から捕手に再転向しているオリックス頓宮裕真内野手(22)が、秋季高知キャンプのフリー打撃で、推定距離150メートルの電光掲示板破壊弾を放った。

頓宮の破壊力で電光掲示板の「7」付近にボコリと穴があいた。落下したボールにも亀裂が入り、ガラス片が刺さるなど、驚異のパワーを見せつけた。西村監督も「なかなか飛ばせないでしょ、あんなところまで!」と驚きを隠せなかった。ただ、打った本人は「(打球は)見てないです…。フォームをチェックしていたので」と「まさかの破壊弾」となった。

今キャンプでは「毎日、違った打ち方をしている。右肩を下げて打ったりです」と感覚を確かめている。この日は約1時間の屋外フリー打撃を行い「今までで(打感が)一番に感じた」と納得の表情だった。

指揮官も「元々、長打力のある打者。若月と競争意識を持ってやってほしい」と目を細める。今季は三塁手として勝負。28試合の出場で打率1割9分8厘、3本塁打で10打点に終わっていた。2年目を迎える来季は登録を内野手から捕手に変更し、正妻を狙う。破壊力を磨き上げ、どデカイ1発をスタンドにぶち込む。「打てる捕手」への夢は膨らむ。【真柴健】