第108回全国高校野球選手権(8月5日開幕、甲子園)出場を懸け、7日の青森大会を皮切りに、東北各地で熱戦が繰り広げられる。東北6県版では注目校や選手を紹介する。前編は、下山学園(青森)と花巻東(岩手)。今春、東北大会初出場を果たした下山学園は、投打のキーマン・関貴城投手(3年)ら五所川原第二中出身トリオが初の聖地を目指す。岩手初の夏4連覇を目指す花巻東は今春、主力をケガで欠きながら県王者に輝いたが、課題も浮き彫りとなった。新たな歴史を刻むべく、佐々木洋監督(50)が意気込みを語った。

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花巻東は岩手大会初の4連覇を狙う。今春、県王者に輝いたが、佐々木監督は「優勝はしたものの、課題とか、焦りを感じる内容でした」と振り返った。準々決勝は、一関学院との昨秋決勝カード。11-3と圧勝した昨秋から一変、今春は2-1と接戦となった。「差が縮まるどころか、同じくらいの力だったので、『連覇するのはそう簡単なことじゃない』と伝えました」と、選手らの気持ちを引き締めた。

課題に挙げたのは得点力だ。昨秋、岩手大会での1試合平均得点は8・75点だったが、今春は5・25点にとどまった。だが、逆に失点の少なさは評価。1試合平均1・5失点だった昨秋から、0・75失点と半減させた。

昨夏は18年ぶりのノーシードから勝ち上がり、3連覇をつかみ取った。初戦から強豪・盛岡中央が立ちはだかり、3回戦は一関学院、準々決勝は専大北上と続き、終わってみれば全6試合中5試合が、甲子園出場経験を持つ強豪続きの激戦を制した。春の初戦敗退を教訓にはい上がり、つかんだ甲子園切符だった。「負けから学んだというか、あの負けがなければ絶対に勝っていなかったと思います」と振り返った。

今年は第1シードで迎える。「負けていないのが油断につながることもあるので、気をつけながら、子どもたちの心を引き締めさせたいです」とこれまでの監督経験全てを注ぎ、万全の準備で臨む。大会史上初の4連覇へ-。「歴史に残せるように。そのためにも1戦1戦、戦うというスタイルは変えずに、なんとか4連覇をしたいと思います」。佐々木監督は力強く口にした。【木村有優】