慶大(東京6大学)は左腕・高橋佑樹投手(4年=川越東)が先発し、投打で4強進出を導いた。19日の準決勝では城西国際大(関東5連盟第1代表)と対戦することが決まった。

1回に「いきなり打席が回ってきてうれしかった。バッティング大好きなので」と2死二塁から右中間に適時二塁打を放った。「大学に入って、初めて外野の頭を越える長打を打てました。1回だけ二塁打を打ったことあるのですが、センターの前に落ちたので」。5回にも中前打を放ち、「打ったのは2つともストレート。(ヤクルトの)青木宣親さんが大好きなので、完コピ(完全コピー)で日々精進しています。今日は打撃で(試合後の取材に)呼ばれたと思っています。野手になっちゃうかもしれませんね」と冗談も言いながら笑顔を見せた。

投手としても4回2安打無失点と好投したが「淡々と投げましたが、3回にフォアボールを出してしまって、良くはなかった」と反省した。「大学野球最後の大会。リーグ戦は優勝したけれど、まだ大久保(秀昭)監督を胴上げできていないので、日本一になって胴上げしたい。9番目の打者という意識で普段から打撃練習もしている。まだまだ打ちたいですね」。最強9番として、バットも左腕もフルスイングを続ける。