日本ハム有原「開幕から」五輪経由メジャー勝負の年

  • 公開練習を終え囲み取材を受ける日本ハム有原(撮影・佐藤翔太)

「東京オリンピック(五輪)」経由で「メジャー」へ-。日本ハム有原航平投手(27)が、いよいよ「勝負の年」を迎える。

7日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で自主トレを公開。今オフにもポスティングシステムを利用しての大リーグ挑戦を目指す右腕は、開幕からのスタートダッシュ、侍ジャパンでの金メダルを経て、夢舞台へと突き進む。

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エースの瞳は大舞台へ向いている。有原が、東京五輪を照準にプロ6年目を迎える。昨季はシーズンを通して安定した投球を見せたが、今季はもうひと味加える。「(五輪は)夏なので。前半戦は良い成績を残さないといけない」。日の丸を目指す自身にとってのスタートダッシュの重要性。と、同時に「開幕からしっかり勝っていかないとチームも乗っていけない」と、主戦投手としての自覚もにじませた。

状態の良さが決意を後押しする。昨年は2月の米アリゾナキャンプで胃腸炎を患い「コンディションが整わなかった」。シーズン終了後の10、11月は、体のケアに時間を費やし、12月からランニングやウエートトレーニングを中心に鍛えてきた。この日、軽めのキャッチボールで感触を確かめ「昨年の年始より良い状態で入れている」と、手応えをかみしめた。

寄せられる期待は、増している。昨季は自己最多15勝で最多勝を獲得。栗山監督からは、昨年末に開幕投手に“指名”されるほど信頼を築いた。当人も「キャンプから、しっかりアピールすることが必要になってくる」とした上で「チームの優勝が一番。とにかく、そこを考えてやりたい」。例年はスローペース調整だったが、今年はキャンプ前にブルペン入りを予定している。

夢の実現へ、弾みをつけたい。球団には、今オフにもポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦したいと伝えてある。そのためにも、大黒柱の役目を全うする。イニング、完投数を増やすことを目標に掲げ「勝負の年だと思うので、日本一になれるように頑張りたい」。日の丸を背負い、4年ぶり日本一に導いた先には、夢の舞台が待っている。【田中彩友美】

◆稲葉監督6日の発言 佐賀市内で西武辻監督の後援会イベントに参加。同市で自主トレ中の日本ハム谷口から「日本で開催する五輪は現役選手にとって一生に1度。名前が挙がるように頑張ります」とアピールされた。稲葉監督は「目標を持つことは大事」と熱い思いを受け止め、代表未招集組の五輪出場志願を歓迎した。

◆東京五輪の先発投手 稲葉監督が「日本を代表する投手」という千賀(ソフトバンク)と菅野(巨人)は最有力。短期決戦で「臨時守護神」も可能な千賀は、ケガなどのアクシデントがない限り、五輪代表に最も近いといえる。球界屈指の左腕今永(DeNA)、実績のある則本(楽天)、昨年のプレミア12で好投したサブマリン高橋礼(ソフトバンク)らが有力候補。

◆東京五輪の野球 出場6チームのうち、日本、イスラエル、韓国、メキシコはすでに決定。残る2枠は、3月22~26日に米アリゾナ州で行われる米大陸予選(米国、カナダ、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラ、コロンビア、ニカラグアの参加8チーム)の1位に1枠。4月1~5日に台湾で行われる世界最終予選で1枠が決まる。

<侍ジャパンの東京五輪に向けた予定>

2月 稲葉監督らが国内キャンプを視察(宮崎、沖縄)

3月下旬 稲葉監督らが米大陸予選を視察(米アリゾナ州)

4月上旬 稲葉監督らが最終予選を視察(台湾)

6月~7月上旬 五輪メンバー発表

7月22日~ 五輪直前合宿+強化試合2試合(仙台・楽天生命パーク)

7月29日 五輪開幕戦(福島・あづま球場)

8月8日 五輪決勝(横浜スタジアム)