中日大島洋平外野手(34)が2代目ミスタードラゴンズ超えを誓った。

大島は18日、社会人時代を過ごした大阪・日本生命グラウンドでの自主トレを公開。17日に恩師高木守道氏が78歳で急逝したことで、恩師超えで追悼の意を表した。

昨季、174安打を放ち、初の打撃タイトル最多安打賞を獲得。チーム最多タイの7度目のゴールデングラブを獲得した。原点は、初めて全試合出場、規定打席に到達した3年目、12年のシーズンだった。「高木さんに初めてレギュラーで1年間出させてもらった。それでいまの僕がある。感謝している」。

天に昇った元監督への恩返しはバットで決める。高木氏は中日初の2000安打達成者。大島は昨秋、海外FA権を取得し、悩んだ末に3年契約での残留を決断した。「ドラゴンズで2000本、全てのヒットを打ちたかった。それで残留を決めた。でも(2000安打が)終わりじゃない。そこから荒木さん(現1軍内野守備コーチ)、高木さんたち先輩方を抜いていきたい」。

大島は現在通算1442安打。順調に積み重ねれば4年後には大台を超える。中日生え抜きで2000安打を達成したのは、高木氏、谷沢健一氏、立浪和義氏、荒木コーチの4人しかいない。「いまは選手寿命が延びている。40~42歳でもバリバリやれるようにやる。先輩の遺志をつがないといけない」。39歳で現役を退いたミスタードラゴンズ超えへ。大島はこの日も体をいじめ抜いた。【伊東大介】