西武高橋光成投手が“文武両道”を宣言した。米アリゾナでの自主トレから帰国した翌日の26日、休むことなく埼玉・所沢の室内練習場を訪れ、ブルペン投球を行った。

日に焼けた精悍(せいかん)な顔つきで、力強い球を投げ込んだ。マリナーズ菊池との自主トレでは「ブルペンにガッツリ入ってきた。開幕も早いので、今日は投げにきた」と即日、感触を確かめた。

先発ローテーションの柱として期待される右腕は今季、グラウンド外で電子書籍を手に取る。菊池との共同生活。野球だけでなく、日常でも弱点を見抜かれた。「僕はできないことがあると逃げちゃうクセがある。そこを指摘してもらいました」。できないことや分からないことをそのままにしていては、成長のきっかけを失ってしまう。「今年は勉強しようと思います。いろいろなことに。まずは本を読もうかと」。電子書籍をスライドさせ活字と向き合い、知識を得る。

投球面では直球をテーマにフォームのマイナーチェンジに着手。マ軍のキャンプ地を紹介してもらうなど刺激も受けた。昨季の10勝から上積みを期待される。「1年間投げきること。規定投球回数を投げることは絶対。それができれば勝ち星がついてくる」と、知識と同時に勝ち星を増やしていく。【栗田成芳】