目指すは鯉の5ツールプレーヤーじゃ! 広島ドラフト2位の宇草孔基外野手(22=法大)が30日、宮崎・日南市の天福球場で行われていた春季キャンプの先乗り合同自主トレを打ち上げた。打撃の理想として米大リーグのマリナーズなど3球団で通算630本塁打を記録したケン・グリフィー・Jr氏(50)の名を挙げた。2月1日から始まる1軍キャンプへ向け、走攻守でアピールする。

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宇草がフリー打撃で放った打球は左中間へグングンと伸びた。「しっかり芯で捉えて逆方向に打った打球は切れない。しっかりたたくというか、『左に引っ張る』ということだと思います」。理想とする打者については「ケン・グリフィー・Jrです」と明かした。「めっちゃシンプルで、ガツンと打っても切れない。パワーもすごい。あんなバッターになりたい」と夢を膨らませた。

意識するきっかけは総帥の一言だった。指名あいさつの際、尾形スカウトを通じて松田オーナーから「まねしているのか?」と尋ねられた。そこから映像などで研究するようになったという。手首の角度やフォームのバランス、雰囲気などを参考にし、自分の中に取り入れた。「いい目標になりました」と笑った。

ケン・グリフィーはメジャーを代表する5ツールプレーヤー(ミート力、パワー、走力、守備力、肩のすべてが優れた選手)で、輝かしい成績を残した。通算630本塁打、184盗塁に加え、10年連続ゴールドグラブ賞を獲得。元マリナーズのイチローも憧れていたほどだ。50メートル5秒8の快足を誇る宇草は「アスリートで、僕の目指すところです。外野の守備もめっちゃうまいし、野生な感じですね」と目を輝かせた。

この日で自主トレを打ち上げた。春季キャンプ1軍スタートの宇草は「いよいよ始まるなという感じ。充実した3日間でした」と振り返った。2月9日からは実戦が始まるだけに、「臆することなく振っていくことが大事。自分のスイングで攻められたらと思います」と気合を口にした。本職は外野手だが、内野手用のグラブも新たに作り、宮崎に持ち込んだ。「いつ(内野を)言われてもいけるように、準備しています」。即戦力として期待されるルーキーが、持ち味を発揮しポジション争いを勝ち抜く。【古財稜明】