阪神藤川球児投手(40)が今季限りで現役引退することが31日、明らかになった。

阪神球団が同日、発表した。

<藤川球児伝説アラカルト>

藤川の豪腕から放たれる「火の玉ストレート」は、数々の伝説を残してきた。ウィリアムス、久保田とともに鉄壁の方程式「JFK」を担った。05年にはシーズン80試合に登板し、防御率1・36。6月14日西武戦からは日本記録となる17試合連続ホールドも樹立した。

翌06年は63試合に登板。防御率0・68という驚異的な数字を残した。4月15日広島戦から7月11日広島戦までの約3カ月では、セ・リーグ記録となる38試合連続無失点も記録。浮き上がるような剛速球は、今も破られぬ記録を打ち立てた。

記録とともにファンの記憶にも残る伝説は、06年に選出された球宴での直球予告。7月21日に神宮で行われた第1戦。最終回のマウンドに上がった藤川は、打席の西武カブレラにニヤリと直球の握りを見せつけた。息をのむオール直球勝負で、最後は6球目の152キロで空振り三振に斬った。続く日本ハム小笠原も、4球オール直球勝負で連続空振り三振。全10球150キロ超のオール直球勝負は、今でも球宴の伝説として語り継がれている。

07年には10連投でチームを10連勝に導く離れ業をやってのけた。