明大のドラフト上位候補、入江大生投手(4年=作新学院)が意地を見せた。

前日に先発し、5回6失点KO。高校の時に甲子園で対戦した早大・早川に投げ負け、「この秋がラストなんで、体が壊れようと、投げろといわれれば投げる。人格を変えてもやっていく」と、連投を覚悟して2回戦に臨んだ。

この日は初回に3点を失う苦しい展開だったが、打線が5回から1点ずつ返し、7回に追い付いた。すると、8回から入江がマウンドに向かった。

先頭の岩本への初球。インハイに投げ込むと、2球目も内角へ150キロを投げ、バットをへし折るファウル。3球目も内角へ149キロを投げ込み、三ゴロに打ち取った。8回を3者凡退。9回は2死から内野安打を許したが、後続を断ち、引き分けに持ち込んだ。

前日の試合後、田中監督から連投を伝えられた。主将の公家らチームメートからは「明日は絶対、投げさせるから、最高の準備をしておけ」と声をかけられた。

期待に応えると「投げる展開にチームのみんなが持ってきてくれました。ここで点を取られたら、明治の11番を返そうと、それぐらいの気持ちでマウンドに上がりました。(岩本への内角攻めは)昨日は立ち上がり、外、外と丁寧にいきすぎたので。人格を変えて、強気にいきました」と話した。

2回戦総当たりで行われる今季は、9回打ち切り。勝ち1点、引き分け0・5点のポイント制で争う。第1週を終え、早大は1・5点、明大は0・5点を得た。