今季の開幕投手を務めたヤクルト石川雅規投手(40)は、6回2失点と試合をつくりながらまたも勝ち星を手にすることができなかった。高津臣吾監督は「全体的には6回まで投げきったので、よく頑張ったとは思います」とねぎらった。

今季9試合目の登板。西田とのバッテリーで、3回まで中日打線を完璧に抑えた。1球ごとにプレートを踏む位置を一塁側、三塁側と変え、相手をほんろうした。投球フォームも、球を持つ時間にわずかに変化をつけ、時折クイックを混ぜるなど老練な投球術を見せた。

しかし4回にアルモンテに1発を許すと、5回も連打で1失点。「19年連続&40代1勝」は持ち越しとなった。指揮官は「いろいろタイミングを変えたり、西田のリードもすごく良かったし、そういう意味ではいい立ち上がりだったんだけど、あそこ(4回)の本塁打1本で終わっておくのか、その次の回(5回)ももう1点取られていくのか、という所かな」と勝敗のポイントを振り返った。