東京ガスのルーキー左腕、高橋佑樹投手(22=慶大)が7回3安打無失点と好投した。

140キロほどの直球に、持ち味の落差のあるカーブを低めに集め、9奪三振。5回は先頭から連打で無死一、二塁を招いたが、相手のバントに猛ダッシュ。小フライを好捕すると、すかさず一塁転送で併殺とし、唯一のピンチを防いだ。

試合前は、かなり緊張したという。「吐きました。“緊張しい”は変わらなかった」と告白。だが、その緊張も「受け入れました」。雨の中での登板だったが、平然と投げ続けた。

6回裏を終えた時点で、3-0とリード。雨脚が強まり、一時中断となった。試合成立には7回表まで終える必要があった。そのままノーゲームとなれば好投がふいとなる状況だったが「長めのお昼休みをもらいました。15分ぐらいは、かかるだろうと思って、着替えたり、目をつむったり。体力回復に努めました」と動じなかった。結局42分間も中断したが、再開後の7回は3三振でピシャリ。お役御免となった。

昨秋の神宮大会で日本一となった慶大のエースだ。大学の恩師である大久保監督(現ENEOS監督)は、ひと足先に都市対抗本戦出場を決めた。本戦で対戦したいか問われると「都市対抗を決めてからですね」とニヤリ。このまま勝ち進み、成長した姿を見せたい。