新潟は福島に1-11で大敗した。地区CS進出へ直接かかわる首位福島との、ゲーム差は5・5に開いた。先発の小野竜世投手(24)は6回を投げて5安打、3失点と粘投も、続く田村颯瀬投手(18)と中園大樹投手(20)がともに4点を失い、傷口を広げた。今日27日はハードオフ新潟で福島とのダブルヘッダーに臨む。

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新潟が崖っぷちに立たされた。中地区Cグループ。首位福島との直接対決に大敗し、ゲーム差5・5。今日27日のダブルヘッダーで1敗でもしたら相手に地区CS進出マジックがともる瀬戸際だ。先発の小野は6回3失点と踏ん張った。清水章夫監督(45)は「まあ、よう粘ったんとちゃいますか」と及第点を与えた。だが中継ぎ陣が大量点を許した。「7、8回で2、3点なら追い越すことができると思った」という指揮官の思惑が外れた。

7回に登板した田村は先頭打者を空振り三振に仕留めたが振り逃げで出塁を許した。「三振で『よっしゃあ』と思ったのが、振り逃げになった。投手はホッとしてしまうとダメ」と清水監督は言った。1-5で迎えた7回2死二、三塁では山河楓一塁手(19)が送球を捕球ミスし、2点を失う場面も。しかし清水監督はルーキーをかばった。「使っているのは僕やし、それ(ミス)をカバーするのがチーム」。

残り9試合も、福島との直接対決は今日27日の2戦を含め6試合を残す。逆転での地区CS進出へ厳しい状況が続くが、選手たちは決して下を向かなかった。小野は「ここで諦める選手は1人もいない」と言葉に力を込めた。【涌井幹雄】