国学院大が東洋大に逆転で勝利し、開幕から負けなしの3連勝を果たした。

1－2で迎えた5回、2死満塁から、中山遥斗内野手（4年＝大阪桐蔭）が左越え2点適時打を放ち、逆転に成功した。7、8回には相手失策に安打を絡め1点ずつを挙げ、リードを広げた。プロ志望届を提出している中山は「どんな球がきても、初球から振っていこうと思っていた」と勝負強さをアピール。鳥山泰孝監督（45）は「4年生の秋にかける思いが大きい。それが結果に結び付いた内容でした」と目を細めた。

秋のリーグ戦、開幕前には4年生で「3年生以下はのびのびプレーをしてもらい、4年生が最後、責任をとってチームの勝利に貢献する」と気持ちをひとつにした。その言葉通り、先発の楠茂将太投手（2年＝旭川大高）が初回に2点を失うも、中山の一打で逆転。5回からは高崎大幹投手（4年＝石岡一）、6回から諸見里俊投手（4年＝沖縄尚学）とつないだ。諸見里は打者12人に無四球9三振で無失点に抑える好救援。投打にわたって4年生がチームを引っ張った。

中山は「4年生がチームにいい雰囲気を与えられたかな、と思います。プロは今、意識していません。でもこの秋、結果を出して指名されたらと思います」と意気込んだ。