今季二刀流に挑戦した巨人戸根千明投手(28)が10日、来季は投手1本で勝負することを明かした。

今季は6月に右ふくらはぎを負傷し、リハビリの間に投打二刀流に挑戦。実戦復帰後はイースタン・リーグに野手として13試合に出場し打率1割5分2厘、2打点だった。

「他の選手ができないような経験をさせてもらいました。それを生かして来年はまた投手1本でやっていくと決まったので、メディアの方々にお伝えしようかなと」と投手専念を宣言した。

打者を経験して、投手に生かせそうなこととしては、左対左などを例に挙げ「対左というだけで嫌でした。インサイド攻められた後に外にスライダーを投げられたりしたら、空振りしましたし。こんなにインサイド攻めるのは大事なんだと再確認できました」と説明。また、守備に就いて感じたこととしては「ピッチャーの雰囲気というか、『こいつ闘争心に満ちあふれてるな』というのが見えました。よく(坂本)勇人さんとかも言うんですけど、『こいつのためになんとか捕ってやろう』とか。そういう気持ちはマウンドさばきだったり、態度とか常に出るんだろうなと思いました」と話した。

この日は都内の球団事務所で契約更改に臨み、200万円減の年俸1800万円でサインした。来季の目標は「1年間しっかり投げ続けること。中継ぎとして。50~60試合なり、143試合、もし開催されるのであれば、半分くらいは投げたい気持ちでいます」と意気込んだ。(金額は推定)