シーズンオフ恒例「ヨネちゃんのおシャレ野球学」。野球取材歴40年超の米谷輝昭記者が、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介します。

 ◇   ◇   ◇

クローザーに復帰する今季、セーブをいくつあげるだろう。楽天松井裕樹投手(25)のマウンドを楽しみたい。昨年は先発でスタート、10試合の先発は3勝3敗で終わった。石井新監督は今年、抑え役に固定するという。「勝負どころは裕樹を持って?」臨むということだろう。

松井は7年間で通算141セーブを挙げてきた。区切りの150セーブまであと9と迫る。達成すれば、史上16人目となり、年齢では最年少となる。過去の記録は山崎康晃(DeNA)の26歳9カ月だった。松井は10月30日で26歳。時間は十分ある。「9に焦る必要はナインです」。

30セーブ以上の年が4回ある。すべて先発のないシーズンでの達成。今年、抑え役に徹するなら「四の五のいわせず」やってのけるはずだ。30セーブ以上の達成回数は、岩瀬仁紀の9回をトップに、サファテの5回が続く。松井は2位に並び、パだけでは初となる。

奪三振率11・45を誇る左腕。石井新監督はとっておきの必勝カードとして、松井を起用するはずだ。こたえればセーブ数は増える。ただ、楽天ポイントに加算されることはないと思われる。【米谷輝昭】