幼なじみとの約束を果たす年にする。東洋大・木村翔大内野手(3年)は昨年末、母校の霞ケ浦(茨城)にあいさつに訪れた際、チームメートだった広島遠藤に打ち明けた。「プロを目指したいんだ」。すると「一緒にプロで頑張ろう」と返された。互いの家は自転車で5分の距離。小1で野球を始めた時から、中学、高校とずっと一緒だった。中学まで捕手として球を受けた相棒の言葉に「頑張る理由になります」と喜んだ。

昨秋、初の打率3割超&遊撃で東都ベストナイン。卒業後も野球を続けたいとは思っていたが、結果を出し「プロ」を意識するようになった。高校から先にプロ入りした遠藤に追い付くためにも、この冬は「体を強くする」ことがテーマ。20日も、埼玉・川越の同大グラウンドで体幹トレに汗を流した。守備が売りだが、昨秋はリーグ最多タイの4失策。「グラブに当てたのに捕れなかった」。体をグレードアップし、球際に強い選手を目指す。【古川真弥】