期待のホープの一打が今季初勝利をたぐり寄せた。日本ハム野村佑希内野手(20)が27日、楽天2回戦(楽天生命パーク)の3回2死満塁で、今季初打点となる決勝の2点適時二塁打を放った。
チームは先発全員安打となる15安打で栗山英樹監督(59)は、大沢啓二氏が持つ監督通算勝利数の球団記録631勝に王手をかけた。
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絶好のチャンスで打席に入った野村に迷いはなかった。2-2の同点の3回2死満塁。「いい意味で割り切るというか。打つしかない場面でしたし、やることは明確というか、自分の中で頭をクリアな状態で入れました」。カウント1-1から、楽天先発高田萌の142 キロ 直球を右中間へはじき返す決勝の2点適時二塁打。これまで打ってもあまり見せなかった笑顔で、ベンチへガッツポーズした。
満塁の壁を突き破った。昨季21試合に出場した中で5打席あった満塁機だが、成績は無安打2三振と振るわなかった。「なんとかランナーを返したいなという気持ちで」とこの日はきっちりとチャンスを生かした。「今年はほんとにここを目指して、しっかり去年よりも明確にいろいろやってきた」と2年連続開幕スタメンをつかんだ期待の若武者。「こういう場面、こういう舞台で、しっかり自分のバッティングとかスイングが出来ている」と確かな手応えがある。
指揮官の親心に結果で応えている。開幕前には3番を打つなど、中軸を任される試合もあったが、栗山監督は「自由にもっと野球をやらせてあげた方がいい。責任を背負う必要はない」とこの2試合は7番で起用。野村は「去年すごい良い経験をさせてくれましたし、不安な時にすごい背中を押してくれるというか、そういう言葉をかけてくれる監督。僕自身やりやすい環境というか、力を発揮しやすい環境をつくっていただいている」と感謝する。
自身の貴重な一打で、指揮官は大沢啓二氏が持つ監督通算勝利数の球団記録631勝に王手をかけた。野村は「監督のそういう節目の勝利も飾りたいですし、チームに勢いをつけるためにもしっかり明日勝ち越して。いい試合ができたら」と気を引き締めた。
▼日本ハム野村が3回2死満塁で勝ち越しの2点適時二塁打を放った。満塁では通算6打席目で初安打初打点となった。昨年は21試合の出場で打率は2割5分7厘だったが、得点圏打率は3割5分7厘とチャンスに強かった。走者別ではなしが1割9分5厘(2打点)、一塁が2割(2打点)、一、二塁が4割4分4厘(6打点)、一、三塁が3割3分3厘(1打点)、二塁が2割8分6厘(1打点)、二、三塁が7割5分(6打点)だった。



