ロッテ加藤匠馬捕手(29)が古巣に見せつけた。

6回から途中出場。7回には盗塁を狙った代走高松にストライク送球。流れに乗ると、8回にも京田の二盗を阻止。今季途中に中日から移籍。“加藤バズーカ”健在を示した。

柿沼が故障で離脱し、後半戦は正捕手田村に次ぐ存在になりそうだ。前半戦はチームの盗塁阻止率はリーグワースト。それだけに加藤の肩は心強い。

エキシビション開幕前のチーム練習で二塁送球タイムを測った時は、1秒7台もマークし、田村や植田を驚かせていた。この日の2度目の盗塁阻止も、ストップウオッチ計測で捕球から二塁到達まで1秒78。地をはうような送球だった。

チームとしても、エキシビション中の盗塁阻止率は6割に届いている。井口監督も「今日の加藤も含めてですけど、捕手もしっかりとタッチゾーンに放ることを課題にやっています。投手のタイムもそうですけれど、いい形で共同作業でできているんじゃないですかね」と手ごたえを感じていた。【金子真仁】