阪神が首位巨人相手に3点差を逆転勝ちし、首位攻防3連戦の初戦を取った。先発西勇輝投手(30)が6回3失点、打線も5回まで先発戸郷に無安打無得点と押さえ込まれていた。
6回に大山悠輔内野手(26)のチーム初安打、代打糸井嘉男外野手(40)の適時二塁打で1点をかえすと、7回には大山が同点となる左翼線2点適時打を放つとさらに2死満塁から、この日プロ初1番に起用された中野拓夢内野手(25)が右翼フェンス直撃の3点適時三塁打で勝ち越した。
試合後の矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り
(テレビ)
-逆転勝利しびれました
いい試合が、できましたね。
-巨人3連戦の初戦を取ったのが大きい
もちろんジャイアンツ相手なんでね。特に大きいと思います。
-大山が7番でやってくれた
こうやって苦しんでいる悠輔が打ってくれると、うれしい。こういうことがきっかけになって、またこういうところで打ってくれる打者に、どんどんなっていってくれたら。
-大山の状態は
まだ悠輔らしいというところまでいかないですけど、何とかしようという気持ちが今日の3本につながったと思うんでね。何か急にということはないかもしれないですけど、そういう気持ちがしっかり出た打撃だった。
-中野が最後に決めた
(打った球は)投げた瞬間にボールかなと思ったんですけどね。その前のファウルから何とかしようという気持ちがすごく出ていましたし。結果的にあそこまで飛ばしてくれてナイスバッティングでした。
-あの回は4人の選手も代えた。投手も踏ん張った。掲げている全員野球
そうですね、もういくしかないという場面だったのでね。結果、いろいろ考えますけど、もういってやろうと思いました。
-最後に明日に向けて
本当に苦しい中で今日、初戦取れたのはすごく大きいですし、全員が絶好調という状態ではないですけど、僕たちの野球ができたんでね。明日以降も一丸でジャイアンツに向かっていきます。
(囲み)
-あの場面で中野があのボールを振って行った
その前のファウルがすごくこう、本当にこう『どうやってもつなげてやろう』っていう、三塁線のファウルとかでも、そういうので気持ち本当に出ていたんで。もちろん見逃せばボールだったと思うんだけど、でも、挑戦しようとか失敗を恐れないとか言っているチームなんでね。そういう気持ちが出たんじゃないかな。
-中野も当たりは出ていなかった中で1番に据えたのは思い切っていけ、と
いつも思い切って行けっていう気持ちで送り出しているんでそれはないけど、打線の中でこれがいいんじゃないかなと思って選びました。
-巨人先発右腕・戸郷の対左の被打率などを考えての1~3番
もちろん全部考えてやってます。
-大山の復調は大きい
結果がね。きょうはいいところで打ったしね。その前はいい内容のバッティングではなかったけど、何かをきっかけにしてくれたら。
-西勇も粘りの投球
すごく気持ちも出ていたし。もちろん同じキャッチャーと組んでて、もちろんいいこともあるしね。逆に相手からすると参考になりやすいし。そういうところで言うとセイシロウ(坂本)がかぶる意図というか。そういうのは見せられた。松原のところは落ちるボールっていう頭の中でボール一個分ちょっと高かったのかなというところやけど。そこは勝負にいった結果なんでね。ボール自体は悪くなかったと思うし、勇輝らしく投げてくれたかなと思います。
-西勇の状態自体はよくなっている
よくなっているというか、よくしようとすごくしてくれているのはよく分かるんで。それがすぐに結果に結びつくかどうかは分からないけど。その気持ちが出ていることが俺は一番大事だと思うんで。結果は勝負に行って打たれることもあるし、何とかしようっていうのがすごくこの前の広島もそうやし、しっかり出ているんで。そういう点では大丈夫と思います。
-7回の岩貞はランナー出しながら0点
まあでも先頭バッターフォアボールっていうのはよくないし。結果抑えたからヨシっていう内容で満足されては困るんで。やっぱりあそこは点を取った後なんで行ってピシャッとね、抑えるっていうのがサダのやることなんで。もっと高いところを目指してほしい。
-糸井も代打で適時二塁打
あそこは、3点差ついたし嘉男に走者一塁のところで何とかつなげてもらうというところで、最高の形でつなげてくれたので。最高の結果で。よく打ってくれました。
-原監督はマシンガン継投だった。
そういう継投のピッチャーが多いんでね。そういうことをやってくるだろうなとこちらも予想してやっています。
-3点差の逆転はDeNA戦のサヨナラ勝ち以来。チームは乗っていける
明日につなげるように僕らが全力でやるだけです。