ラオウ、単独トップに浮上!オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(30)が4回に26号ソロを放ち、ソフトバンク柳田、ロッテマーティンの25本を抜き、今季初めて本塁打部門で単独トップとなった。

「うれしいですけど、まだ残り試合がある。全部終わってから1番だったら喜んでいいと思います。一喜一憂せずに、1打席1打席大事にしていきたい」

チームは敗戦。祝砲は空砲となり、喜びは控えた。 オリックスが正念場を迎えている。これで4カード連続で勝ち越しなし。期間中に12あった貯金を4減らし、8となった。主砲の吉田正が左太もも裏を痛めて負傷離脱中。この日は今季三塁に定着した宗が体調不良で欠場。弱り目にたたり目の状況で、宗が新型コロナウイルスの抗原検査を受け「陰性」と診断されたのは幸いだった。

14日からは場所を仙台に移し、3位楽天との3連戦。「混パ」とあり、上も下も見える位置にいる。中嶋監督は「このままズルズルいくわけにはいかない。今いるみんなで、上にしがみついていけるように頑張ります」と懸命に前を向いた。残り32試合。上位浮上のきっかけを探してみせる。【真柴健】