楽天石井一久GM兼監督(48)が10日、11日に行われるドラフト会議での1位指名候補を3人に絞ったと明かした。

8日にスカウト会議を行い、約80人の候補選手からの絞り込みを行った。指名選手は6、7人の見込み。「今年のドラフトはピッチャーが1位候補にいっぱい挙がってくる」と全体像を俯瞰(ふかん)し、1位指名候補のポジションには「全部です。軸となってくれる選手とご縁を持てればいいかなと思います」と投手と野手のどちらも含まれていることを示唆。「高卒と大卒ですね。」と1位指名候補に社会人選手は含まれていないとし「僕が監督やっているから、というところは全くないという話を(スカウト陣に)しています。監督やってるからバリバリの社会人、大卒の即戦力を自分が取りたいというのもないし、逆に別に高卒じゃなくてもいいと思いました。とにかく高校、大学、社会人と年齢はともかく、このチームでもしかしたらチームの軸となってくれるような選手が一番のターゲット」と狙いを示した。10日の西武戦後にもスカウト会議を行い、11日のドラフト会議当日に1位指名選手を決定する予定。

過去3年に引き続き、競合の場合、交渉権をかけた抽選くじは石井GM兼監督が引く。18年は大阪桐蔭・藤原、19年は大船渡・佐々木朗のくじを右手で外すも、昨季は左手でくじを引き、4球団競合の末、早大・早川を引き当てた。今年も「左にします」と現役時代に日米通算182勝を積み上げた利き手の“黄金の左手”を継続。「将来を背負って立つ選手が来てくれることがイーグルスのためなので。僕のためじゃない、僕なんて何年かしたらやめちゃうので。僕なんか別に本当にどうでもいいんです。それよりも楽天にしっかりとした軸というか、選手が入ることが今後10年につながるのでそこは大事にしたいです」と未来を描いた。