広島の新外国人ライアン・マクブルーム内野手(29=ロイヤルズ)が、40本塁打100打点の目標を掲げた。17日、マツダスタジアム内での入団会見に臨んだ。

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濃紺のネクタイを締め、真っすぐ前を向いて第一声を発した。「はじめまして。ライアン・マクブルームです」。待ちに待った助っ人がようやく海を越えて日本にやってきた。新型コロナウイルスによる外国人の入国制限に伴い、来日は12日と遅くなった。それでも「個人的には体の準備はできている。2日くらいあれば」と早期1軍合流を狙い、米国でトレーニングを重ねてきた。

背番号10のユニホームに袖を通し、今季の目標を掲げた。「ホームラン(の目標)を決めるなら、40本くらい打ったらパワーヒッターとしての称号だと思う」。昨季3Aで32本塁打を放った助っ人。球団では05年新井貴浩(43本)以来となる40発を見据えた。

さらに左投げ右打ちの助っ人が「本塁打よりも」とこだわりを見せたのは「打点」だ。「100打点挙げることができればチームの勝利に貢献できる」。外国人の100打点は14年エルドレッドが最後。「個人的にはホームランの数よりも打点でチームに貢献したい。球場全体を(広角に)使って、アベレージを残せるバッターだと思う」。早くも日本野球向きのチームバッティングの姿勢を見せた。

チームは米大リーグに挑戦する鈴木を欠き、主砲が不在。マクブルームにはその役割を期待されるが「自分のやれることをしてチームに貢献したい」と、気負いはない。佐々岡監督は以前、新助っ人の1軍合流時期について「どれくらい動けるか」と、状態を見てから判断する意向を示していたが、状態次第では早期合流も見込める。「自分の強みはアジャストメント(調整)能力」。異国の野球への適応能力を自負している新助っ人が、広島打線に刺激を与える。【前山慎治】

 

◆ライアン・マクブルーム 1992年4月9日生まれ。米国出身。マイナー通算134発を誇る助っ人スラッガー。昨季は3Aで115試合に出場し、打率2割6分1厘、32本塁打。190センチ、99キロ。左投げ右打ち。