日本野球機構(NPB)は9日、5月度「大樹生命月間MVP賞」を発表し、阪神アーロン・ウィルカーソン投手(33)が初受賞した。阪神投手の受賞は昨年10、11月度の伊藤将以来。外国人選手では昨年5月度のスアレス以来となり、来日1年目の新外国人投手の受賞は球団初となった。

「正直いうと、この賞をもらえると思っていなかった。本当にびっくりしたところもありますが、家族が喜んでくれたので幸せです」と驚きと喜びが入り混じった。

ウィルカーソンは5月、4試合に登板しリーグトップタイの3勝、防御率1・04と抜群の安定感を誇った。5月27日のロッテ戦(ZOZO)では佐々木朗と投げ合い、8回無失点で勝利投手。5月の月間防御率1・79を記録した虎の投手陣を引っ張った。

「本当に5月は自分のピッチング的にも感覚的にも良かった。一番の要因は後ろで守ってくれたチームメートのおかげ。しっかり守ってくれて必要な時に点を取ってくれて、チームが勝っているところを見ると本当にうれしかった」と感謝。「このままいい状態を継続できれば。自分のピッチングができて自分の仕事ができれば、チームに勝つチャンスを与えられる」とうなずいた。

9日は中5日でソフトバンク戦に先発予定。会見ではタイガースファンに向けて「スキヤネン!」と照れ笑いした助っ人が、チームの交流戦優勝のために腕を振る。

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