打率3割5分を超えるリーグ首位打者は、4打席中3打席でバントを試みた。

日本ハム松本剛外野手(29)は、1回1死一、三塁の先制機で初球をセーフティースクイズ。打球が投手正面に転がり失敗に終わったが、0-2の3回無死一、二塁の第2打席では、1ボール2ストライクからスリーバントをしっかり決めて、その後の木村の同点適時二塁打につなげた。

これも、BIGBOSSの策略だ。2試合連続「4番DH」でスタメン出場した松本剛だが、7月下旬に骨折した左膝の状態が思わしくなく、全力で走ることが出来ない。規定打席にはあと46打席が必要で、打席数を稼ぎつつ打率に影響しない犠打は、高打率維持のために最適だ。「送って打点もつくし、慌てず走らなくてもいい。今日は走者がいたら全部バントのイメージ。器用な打者なので」と新庄監督。当面、走者のいる場面ではバント指示で初タイトル獲得を後押しするつもりで「(首位打者争いのライバルとなる)吉田正君を抑えて、松本君が打席を稼ぐ…みたいなね。足の状態を考えながら。このチャンスは、逃させたくない」。チーム史上初となる右の首位打者誕生へ、一丸となって突き進む。【中島宙恵】

○・・・万波がクレバーな守備で失点を防いだ。1点リードの8回無死一、二塁。吉田正の打球は右翼フェンスを直撃したが、捕球するふりをする万波のトリックプレーで、二走・福田のスタートが遅れた。結果的に満塁でとどまり、井口が後続を断って無失点。新庄監督は「あの打球は難しい。ま、相手チームにとっては、あれが正解かな。吉田君が一番『なんで!?』って、なるでしょうね」と話していた。

○…野手最年長の木村が値千金の同点打を放った。2点先制された直後の3回2死二、三塁、2番手村西の147キロ直球を捉えると、右中間を真っ二つに割る2点適時二塁打になった。8月27日ソフトバンク戦以来、6試合ぶりの打点で勝利に貢献し「(松本)剛が、きっちり送ってくれたランナーをかえせてよかった!」と喜んだ。

○…谷内がヤクルト時代の17年以来、日本ハム移籍後は初の1試合3安打と気を吐いた。初回の第1打席から4回の第3打席目まで、すべて右前打。「何でか分からないですけど、いいところに飛んでくれてますね、今のところ。毎試合出させてもらっているので、打席の感覚はちょっとずつ出てきているのかな」。7回無死一塁では投前犠打で近藤の決勝打をお膳立てと、2番打者として役目を果たした。

▽日本ハム新庄監督(3安打で4試合連続マルチ安打の谷内に)「毎回あそこ(右前)に打って、びっくりしますよね。1週間前に、あそこに土地買ったんじゃないかな」

【ニッカン式スコア】7日の日本ハム-オリックス戦詳細スコア