今季限りでの現役引退をする西武十亀剣投手(34)が引退登板を果たした。7回無死から5番手として出番が来た。日本ハム石井を空振り三振に切った。

6回裏の攻撃時からブルペンで肩を作り始めていた。コールされると大きな拍手が湧き起こった。ストレートと緩いカーブでカウント1-2と追い込むと、最後は満身の142キロストレートだった。石井のバットが空を切った。

打者1人で交代。注がれる拍手に、何度も頭を下げながら、マウンドに別れを告げた。

「率直にフォアボールでランナーを出さなくてよかったです。マス(増田)の個人タイトルがかかっていますし、ランナーを出さないようにと思ってマウンドに上がりました。やりたい事ができましたし、最後は自分のボールを投げる事ができました。11年間応援ありがとうございました」とコメントした。

今季は5月30日に2軍落ち。以降はブルペン陣が好調だったチームにあって、1軍での登板機会がなかった。2軍でも思うような投球ができず、ユニホームを脱ぐ決断をした。11年間の現役生活に幕を下ろした。

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